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夏の計画停電および省エネ対策にひんやりシーツなどの寝具、暑さ対策グッズを紹介。
毎年、蒸し暑い夏を経験するわが国において、熱中症は古くから知 られた病気です。それが最近、改めて注目されている理由には、地球 温暖化や大都市のヒートアイランド現象が注目されていること、クー ラーの中で生活していて暑さに慣れていない人が増えていること、生 理機能が低下している高齢者や健康診断が有所見である者が増加して いることが挙げられます。 1994年や2007年には熱波によって熱中症 几患者が急増し、医療関係者を含めて社会の往日を集めました。
熱中症は業務上疾病の一つであり、その確実な防Iトこは事業者の責務 です。しかし職場は一般社会に比べて、加熱された炉や熱い製品か かるなど非常に暑い場所かおり、就業中は休憩を取りにくく、身体活 動を続ける時間が良く、そして、安全衛生を確保するための保護具の 着用が必要であることから、熱中症のリスクが高いといえます。
さて、熱中症を理解し、適切に予防するには、生理学、救急医学、 環境科学、工学など学際的な科学的知見をな用する必要があります。 また、職場や作業の実態は千差万別で、気象条件も日々刻々変化する ことがら、作業や活動の現場の実態に合わせた対応が必要です。
ここでは、これらのことを踏まえて熱中症の手防に必要な知識や技術 を網羅的に一つにまとめたものです。また、私の産業医としての経験 を生かして、なるべく現実的な対策を記すように心がけました。さら に、暑熱な作業や熱中症について規定している労働基準や労働安全衛 生に関連する法令のまとめも付けました。
職場の管理監往者、衛生管理者、産業保健専門職が、ここを参考に リスクアセスメントを推進することによって熱中症加確実に予防され ることを期待しています。
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日常生活における熱中症予防
高齢者の報告が多い日常生活における熱中症を予防するために、日本上気象学会は、2006年に熱中症予防研究委員会を発足させ、2007 年に「日常生活における熱中症予防指針」を取りまとめています。
この指針では、熱中症を「皮膚の障害などを除外した暑熱障害(heatdisorders)」と定義し、その発症には、温熱環境(温度、湿度、気流、放射熱(幅射熱))、上活活動強度(運動、労働、日常生活)、個体(性、年齢、既往歴、健康状態)が関係するとしています。
この指針は、まず、温熱環境の評価基準について、日最高気温よりも熱中症による死亡者数や救急患者搬送数との相関が高く地域差の影 響も除外しやすいWBGTを採用し、WBGTを4段階(危険:31℃以上、厳重警戒:28~31℃、警戒:25~28℃、注意:25℃未満)に分けています。ここで、黒球洲。を測定できない場合に備えて、WBGTと当日の最高気温時の乾球温度や湿球温度との関係や当日の最高気温時の気温と湿度による推定値を示しています。
次に、生活活動強度の評価基準として代表的な活動を例示して3段階(軽い:3.O METs 未満、中等度:3.0~6.5 METs、強い:6.5 METs以上)に分けています。
ただし、熱中症の発生は生活活動の強度だけでなく時間により大きく影響されるので定期的な休息と水分補給の必要があると注釈しています。そして、WBGTの基準域ごとに注意すべき上活活動強度の日安と注意事項を示しています。さらに、この指針と日本体育協会の「熱中症予防のための運動指針」との比較も示しています。
また、この指針において一段階上の区分の温度基準を適用すべき環境、活動、個体の要因がまとめて示されています。これに関して、発汗や体温調節などに影響して熱中症を起こしやすい薬剤も示しています。ただし、環境に対する人の反応には個人差かおるとされています。
なお、停車中の自動車の車内温度は数分で40℃以上になるので、エンジンをかけていてもクーラーは切れることもあり、季節にかかわらず短時間であっても絶対に車内に子どもだけを残してはならないことが特筆されています。
この指針は、水分と塩分を補給する目安も示しています。 日常生活においては常に不感蒸泄があり、睡眠時や人浴時には発汗もするので、 就寝前、起床時、人浴前後にコップ1杯(約200mOの水分を補給し、日中はコップ半分程度の水分を定期的に(1時間に1回程度)補給す るよう勧めています。そして、のどの渇きを感じる前に水分補給を心掛けるよう勧めています。特に、高齢者は口渇感等の感覚が衰えていることに注意するよう示しています。運動時や作業時には、体重の2%以上の脱水を起こさないよう注意して、体重減少量の7~8割程度の水分を日安に補給するよう勧めています。大量に発汗する運動時や作業時には水分と同時に塩分補給が重要で、0.2%程度の塩分を含む水分を補給するよう心掛けるよう勧めています。
飲酒する時は、アルコールの利尿作用によって飲酒量以上の水分を排泄するので、飲酒後には十分な水分補給が必要です。また、空調を使用している時は、室内空気が乾燥することから気がつかないうちに脱水を生しるので、こまめな水分補給が必要なことが示されています。